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学外から飛び出す学び!2024北海道マラソンボランティアへの参加【実践学習サイクル】

2024.9.02

ニュース

北海道武蔵女子短期大学 宮下ゼミでは「スポーツを柱とする学び」の一環として、スポーツを多面的に捉えた「する・みる・ささえる」の視点を大切にしています。
中でも「ささえる」立場として、スポーツボランティア活動を推奨し、積極的に実践しています。この取り組みの一環として、ゼミ生は毎年恒例となっている北海道マラソンへのボランティア参加を行っています。

北海道マラソンでのスポーツボランティア活動


北海道マラソンは、1987年に初めて開催された、日本を代表する市民マラソン大会の一つです。毎年8月の終わりに札幌市内を舞台に開催され、国内外から数万人のランナーが参加します。札幌市内の主要な観光名所や自然豊かな風景を楽しみながら走ることができるコースが特徴です。
また、北海道マラソンは、フルマラソン(42.195km)だけでなく、ハーフマラソンやファンランなど、幅広い参加者が楽しめる種目も用意されています。その規模や国際的な知名度から、ランナーだけでなく、観客やボランティアにとっても特別なイベントとして親しまれています。

宮下ゼミの学生たちは、この北海道マラソンにボランティアとして参加し、運営を支える大切な役割を担っています。ボランティア活動は、スタート前の準備からランナーのサポート、後片付けまで、多岐にわたる業務が含まれており、学生たちは北海道武蔵女子短期大学に近い給水所でランナーに水を渡す役割を毎年取り組んでいます。
このようなスポーツボランティア活動を通じて、学生たちは自己の力で他者を支援するという貴重な経験を積むことができます。特に、コミュニケーション能力や実践スキルの向上が期待されます。
北海道マラソンでは多くのランナーや他のボランティアとの協力が必要な場面が多く、現場での迅速な判断や対応が求められるため、実践的なスキルが自然と身についていきます。

また、スポーツの裏側で支える役割を経験することで、学生たちは表舞台だけでなく、裏方の重要性を深く理解することができます。これにより、スポーツに対する新たな視点や価値観が生まれ、さらに成長するきっかけとなります。

ボランティアに参加した宮下ゼミの学生の感想


「わたしは 北海道マラソンの40.3km地点で給水ボランティアを担当しました。給水活動は一見簡単そうに見えましたが、実際には予想以上に多くのランナーが通過し、汗をかきながら奮闘しました。水を提供する作業が忙しく、氷もすぐに溶けるため、冷たい水と交換する手間も加わり、最終的には服がびしょ濡れになるほどの大変さでした。ゼミ生が一緒の班にいないため、少し寂しい気持ちもありましたが、ランナーたちが「ありがとう」や「頑張りましょう」と声をかけてくれる姿に、日本の温かさを感じました。特に、ベテランのボランティアがランナーに対してユーモアのある応援をしているのを見て、私も見習いたいと思いました。」

「今回のボランティアを通じて、マラソンやオリンピックを見る際には、裏で支えている多くの人々がいることを意識し、より深い思いやりを持って応援しようと思えるようになりました。ボランティア活動は、人々への小さな思いやりが、市や国を支える大きな力へと繋がっていると改めて感じました。」

「初めてのボランティア活動として、北大博物館前で給水とゴミ拾いを担当しました。地域の方々の親切な指導のおかげで、スムーズに活動を進めることができました。また、他のボランティアとの交流も楽しく、ゼミ生以外の方々ともコミュニケーションを取ることができました。」

「ランナーが給水に訪れた際、他のボランティアが拍手や名前を呼んで応援している姿に感動しました。さらに、ランナーの方々が苦しい中でも「ありがとうございます」「いただきます」と感謝の言葉を伝えてくれたことが非常に嬉しく、感謝の気持ちを忘れない姿が印象的でした。」

「活動中、長時間外で働くことに慣れていなかったため、時々表情が暗くなってしまいましたが、他のボランティアが常に笑顔でランナーを応援している姿に感動しました。」

「このボランティア活動を通じて、学んだことは二つあります。まず、相手の気持ちを考えて行動することです。給水の際、ランナーが取りやすいように水のコップを手前に置いたり、間隔を空けることを意識しました。また、水がこぼれやすいことを考慮して、少し多めに水を入れるよう心がけました。次に、笑顔でいることの大切さです。笑顔で応援することで、少しでもランナーが頑張れるように感じてもらえると思います。今回はずっと笑顔でいることができなかったので、今後は意識していきたいと思いました。」

「高校時代は学校単位での参加でしたが、今回は地域の方々との混合チームで活動し、深い交流ができてとても楽しかったです。暑い中での活動でしたが、走っているランナーの方々の方がもっと暑いと考え、効率よく動けたと思います。
終盤の地点でも、ランナーが「ありがとう」や「いただきます」と声をかけてくださったことが特に嬉しかったです。彼らが辛い状況でも感謝の気持ちを忘れない姿に感動しました。当初は、ボランティアとして当然のことをしていると考えていましたが、ランナーからの感謝の言葉に触れ、みなさんの温かさを実感しました。長距離を走るランナーにとって給水がどれだけ重要かを改めて理解し、普段何気なく見ていた給水のシーンも、多くの人の支えと時間で成り立っていることに気づきました。
ボランティア活動後、帰宅途中にランナーの方から「ボランティアありがとう」と声をかけていただいたとき、自分が人の役に立てたことを実感し、非常に嬉しかったです。また、人の笑顔のために動くことが楽しいと感じました。」

暗黙知の習得と自己成長の促進


このような実体験を通じて得られる知識は、教科書や講義では学び得ない「暗黙知」と呼ばれるものです。スポーツボランティア活動を通じて、学生たちは自ら体感することでしか獲得できない貴重な学びを得ています。
この「暗黙知」は、将来にわたって役立つものであり、学生たちの成長を支える重要な要素となっています。
さらに、誰かを助けることで得られる喜びや充実感は、自己肯定感を高めると同時に、自己成長に大きく貢献します。協働作業を通じて得られる達成感や、他者との交流から得られる新しい視点は、北海道武蔵女子短期大学の学生たちにとってかけがえのない経験です。

ボランティア後の充実した時間はバーベキューを行いました。


7時間以上に及ぶボランティア活動の後、学生たちは宮下ゼミの仲間とともに学内でバーベキューを楽しみました。このような楽しい時間は、ゼミ生たちの絆を深めるとともに、活動の達成感を一層感じる場となりました。

宮下ゼミのスポーツボランティア活動は、今後も続いていきます。学生たちはこれからも多くの経験を積み重ね、スポーツを支える力をさらに磨いていくことでしょう。この活動を通じて得られる学びと成長は、学生たちの将来にわたる大きな財産となります。

今後も宮下ゼミの活動にご期待ください。

北海道武蔵女子短期大学
准教授 宮下 裕加

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