• HOME  > お知らせ  > 齋藤ゼミが幌加内町朱鞠内でゼミ合宿を実施しました

齋藤ゼミが幌加内町朱鞠内でゼミ合宿を実施しました

2024.8.28

ニュース

北海道武蔵女子短期大学の齋藤ゼミでは、幌加内町朱鞠内のふれあいの家「まどか」にて1泊2日のゼミ合宿を実施しました。幌加内町は、北海道の北部に位置し、国内有数のそばの産地として知られています。周囲にはキャンプ場や釣りスポットが点在し、アウトドアを楽しむ人々に人気があります。地域に根ざした体験型観光が注目される中、幌加内町は四季折々の自然や地元の文化を楽しむことができる魅力的な場所です。

合宿では、学生たちは多様なアクティビティに参加しました。幌加内町ならではのそば作り体験では、地元産のそば粉を使った打ちたてのそばを味わい、地域の魅力を再確認しました。また、朱鞠内湖周辺でのウォークラリーでは、大自然の中を散策し、地元の歴史や文化についても学びました。

観光プラン作成のための実体験とアイディア収集

齋藤ゼミでは、「フィールドワークによる課題発見とその解決」をテーマに道内各地でフィールドワークを実施し、北海道の地域資源を利活用した着地型観光とその可能性に関する調査研究に取り組んでいます。今回の合宿は、観光資源が豊富な朱鞠内の地で、滞在型観光の可能性を探る良い機会となりました。

学生の多くが、普段なかなかできない体験に感動し、充実した時間を過ごしたと語っています。そばやソフトクリーム作りに挑戦した学生は「家でも作ってみたい」と語り、エビ漁では、事前に仕掛けをしてエビを獲る漁法を実際に体験し、大きな感動を味わっていました。また、箸作り体験では「力の入れ具合が難しくて苦労した」といった声もありましたが、最終的にはみんなで協力して完成させることができました。こうしたものづくりの体験を通じて、コツを掴む大切さや手作りの楽しさを学んだようです。

幌加内町の体験を通じて「不便益」と観光の魅力を理解しました。

学生たちはこの合宿を通して、観光プランにおいて「不便益」が持つ可能性を実感しました。便利さだけでなく、あえて不便さを楽しむ要素が、観光体験を豊かにすることを学びました。さらに、地元の食材を使ったソフトクリーム作りやピザ作り体験では、地域とのつながりを感じながらの料理体験が観光プランに与える魅力について理解を深めました。

この合宿では、ゼミメンバー同士の絆も深まりました。「普段あまり話さないメンバーともたくさん話すことができた」「夜遅くまで笑い合い、楽しい思い出がたくさんできた」と、多くの学生が感想を述べています。
特に星空観賞は大きな感動を呼び、自然に囲まれた環境ならではの美しさに「プラネタリウムのような満天の星空に感動した」という声もありました。

参加した学生の感想(抜粋)

「ゼミ合宿を通じて多くの体験ができ、とても貴重な経験となりました。特に船に乗ってのエビ漁や湖の探索は、普段はなかなかできない体験で、楽しい思い出となりました。また、そばやピザ、アイスクリームなど、一見難しそうなものでも、練習して材料を揃えれば自分たちで作れることを実感しました。夜の花火では虫がたくさん飛んできて少し怖かったですが、星空がとても綺麗で感動しました。まるでプラネタリウムのように空一面に星が広がり、予想以上の美しさに驚きました。今度は個人的に星や夜景を観に行く旅行をしてみたいと思いました。素晴らしい思い出を作る機会をいただき、感謝しています。」

「その地域の魅力を知るためには、思った以上に体験型のアクティビティが重要だと学びました。また、宿泊プランを通じてその地域を一通り体験しても、すべての魅力を理解できるとは限りません。この合宿を通じて、初めて訪れる場所では一泊を複数回に分けると楽しみが増え、その地域に対する興味もさらに高まり、観光業界もリピーターが増え、さらに楽しい企画が生まれるのではないかと考えました。」

「ゼミ合宿を通して学んだことは、スケジュールを晴天時と雨天時の2パターンで準備しておくことの重要性です。当日の天気は予測できないため、様々なバージョンを考えておくことが必要だと感じました。また、活動量に配慮し、適切な休憩を挟むことも大切です。宿泊場所についても、交通の便やアメニティの充実度を考慮し、事前に確認することが重要だと思いました。さらに、費用をできるだけ抑えつつ、計画を立てる工夫が必要だと感じました。」

学んだことと今後の卒業研究へのヒントにつながります。

今回の合宿を通して、観光プランの作成における大切な要素を学びました。天候に応じた2パターンのスケジュールを準備することや、アクティビティの間に適度な休憩を入れることの重要性が学生たちの中で共有されました。

合宿の最後には、「普段できない体験ができて本当に楽しかった」「2日間では足りないくらい充実していた」「都会から離れ、自然の中で思い切り楽しめた」という感想が寄せられ、北海道武蔵女子短期大学のゼミ合宿が単なる学びの場にとどまらず、学生たちにとって心に残る特別な時間となったことが伝わります。

朱鞠内という観光地は有名ではないものの、豊かな自然や美しい湖、さまざまなアクティビティが楽しめる場所です。
今回のゼミ合宿を通じて、学生たちは北海道の新たな観光資源を再発見し、それぞれが持つ観光プランのアイディアを具体化するためのヒントを得ました。また、ゼミ内でのディスカッションを通じて、自身の卒業研究のテーマとなる課題を見つける機会にもなりました。現地で得た知見や体験をもとに、今後の研究や観光プラン作成に生かしていきます。

齋藤ゼミの学生たちは、この貴重な2日間の経験を糧に、地域の魅力を発信し、新たな観光価値を創造するべく、さらなる探求と学びを続けていきます。

北海道武蔵女子短期大学
准教授 齋藤 貴之

LINE友達登録リンクのご案内 お友だち登録 PAGE TOP