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課題解決演習「 東京新大久保・横浜中華街などエスニックタウンから考える多文化共生」

2024.9.16

ニュース

北海道武蔵女子短期大学では、東京の新大久保や横浜中華街を舞台に多文化共生をテーマとした「課題解決演習」を実施しました。参加者たちはフィールドワークを通じて、異文化が交わる現場を体験し、多様な価値観や背景が調和しながら共存している様子を学びました。エスニックタウンでの新たな発見と刺激に満ちた2日間の活動を通して、多文化理解への深い洞察を得る機会となりました。

北海道武蔵女子短期大学 奴久妻駿介です。

この度、エスニックタウンを舞台に、東京と横浜にて、多文化共生について考える課題解決演習を実施しました。参加者全員が新しい発見を楽しみながら、異文化が共存する現場を体験し、多くの刺激を受けました。

まず事前準備として、東京の新大久保と神奈川県 横浜中華街についての情報収集を行い、各地の特徴や背景について理解を深めました。

新大久保でのフィールドワーク:多文化共生の現場を体感

初日は、北海道新千歳空港から飛行機で羽田空港へ移動し、そこから電車で新大久保へ向かいました。新大久保では、コリアタウンでフィールドワークを行い、韓国文化に触れるだけでなく、ムスリムコミュニティや東南アジア系の人々が共に生活している様子に触れました。参加者たちは、多様な文化が共存し、調和しながら生活が営まれている現場を体験し、多文化共生の重要性を学びました。

フィールドワークの後、学生たちは自由時間を楽しみ、K-POPアイドルのグッズや韓国コスメを販売している店舗に足を運び、買い物を楽しむ場面も見られました。エスニックタウンでの多様な体験と新たな発見を通して、多文化理解への深い洞察を得る貴重な機会となりました。

フィールドワーク後の自由時間には、学生たちがK-POPアイドルグッズや韓国コスメを求め、人気ショップを巡りました。また、のびるチーズが楽しい「チーズハットグ」にも大興奮!新大久保ならではのエスニックグルメを堪能し、大満足の表情が印象的でした。

夕食と夜の散策:韓国料理と東京の夜景を楽しむ

夕食は、「イケメン通り」としても有名なエリアでサムギョプサルを味わい、食文化を通じてさらに韓国の魅力に触れました。夜には渋谷に移動し、自由に散策。ハチ公像やスクランブル交差点で記念撮影を楽しみ、都会の夜景を生で見て感動しました。特に、巨大なNewJeansの広告写真に圧倒され、現代的な東京の魅力に感動する姿が見られました。

1日目は東京の多文化街の中心を通じて、学生たちは多文化理解の重要性を再確認し、異文化体験を通じて新たな気づきを得ることができました。

カトリック東京国際センター(CTIC)での学び

カトリック東京国際センター(CTIC)では、入国管理局や日本で暮らす外国人の現状について、スタッフの方から詳しいお話を伺いました。特に、貧困に苦しむ外国人住民への食糧支援や、日本社会で見過ごされがちな問題に焦点が当てられ、人権や共生社会の意義について深く考える機会となりました。学生たちは、目の前にある社会課題に対する理解を深め、自分たちにできることを考える貴重な時間を過ごしました。

横浜中華街で異文化に触れる

次に訪れたのは、歴史と文化が色濃く残る横浜中華街です。大きな門をくぐり、学生たちは雰囲気のあるストリートを散策。家族へのお土産を選びながら、異国の文化を肌で感じる楽しいひとときでした。さらに、近隣にある中華学校の掲示板を見て、多様な教育のあり方についても考えを深めました。異文化理解と教育の視点が交差する中で、多様性への新たな視点が芽生えたようです。

JICA海外移住資料館で学ぶ移民の歴史

横浜中華街の後には、JICA海外移住資料館を訪問しました。ここでは、日本から海外に移住した日系人の歴史や、その後のコミュニティ形成について学びました。特に、アメリカでの日系人収容所の歴史や、今日日本に暮らす「ニューカマー」と呼ばれるブラジルやペルーからの移住者についての理解が深まりました。このような歴史を通じて、学生たちは異なる文化や社会背景を持つ人々の視点から共生社会を考えることができました。

この演習を通して得た学びをもとに、今後はロサンゼルスのJapanese American National Museumやサンフランシスコのジャパンタウンを訪れ、さらなる視野を広げるのも良いかもしれません。学生たちには、この経験をきっかけに自主的な探求活動を進めてほしいと願っています。

北海道武蔵女子短期大学
准教授 奴久妻駿介

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