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平安時代の遊びを通じて広がる学び〜本宮ゼミで学ぶ「貝覆い」〜

2024.12.10

ニュース

北海道武蔵女子短期大学 本宮専門ゼミでは、11月28日と12月5日の2週にわたり、「貝覆い」の絵付けと遊びの体験が行われました。この活動は、平安時代の貴族文化を深く理解し、学生たちが学びを楽しむきっかけとなるプログラムです。

貝覆いとは?

「貝覆い」は平安時代末期に貴族の間で流行した遊びです。使用するのは、二枚貝の一種であるハマグリ。片側の貝を伏せて並べ、もう片側と合うペアを見つけるというシンプルなルールです。ハマグリは同じペアの貝でなければぴったり合わないため、観察力が試されます。

江戸時代以降、この遊びに彩りを加えるため、貝の内側に絵を描く習慣が生まれました。絵柄には季節の風景や動植物、物語絵などが描かれ、豪華な意匠が楽しまれるようになりました。今回のゼミでは、平安時代から江戸時代にかけての変遷を学びつつ、学生たち自身が創作した絵を貝に描き込み、オリジナルの貝覆いを制作しました。

遊びと学びを融合した活動

本来のルールで遊んだ後、学生たちはオリジナルの遊び方も考案しました。時間制限を設けたり、互いに持っている貝の模様を口で説明してペアを見つけるなど、自由な発想で活動を広げました。これにより、遊びを通じたコミュニケーションの向上や、発想力の養成にもつながりました。

活動を終えた学生たちからは、以下のような感想が寄せられました。

「昔版トランプのような印象を持ちました」

「シンプルで遊びのアレンジが可能なので、発想力を養えたし、遊び方の工夫をみんなで考えるのが楽しかったです」

「自然にあるものを利用して遊んでいたというのがSDGsにつながりそうで素敵だと思いました」

学生たちは「貝覆い」を単なる平安時代の遊びとしてだけでなく、持続可能な考え方など現代社会とのつながりを感じ取っていました。

本宮専門ゼミの特徴

北海道武蔵女子短期大学 本宮ゼミでは、平安時代の文学や文化をテーマにしたグループワークを通して、想像力やコミュニケーション力を育むことを目指しています。古典文学の面白さに触れるとともに、「貝覆い」や「百人一首かるた」など、遊びを取り入れた体験学習も行いながら、学生たちは古代と現代をつなぐ新しい視点を発見しています。


学びと遊びを融合させた本宮ゼミの活動は、学生たちにとって特別な経験となり、豊かな人間力を育む一助となっています。

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