ディベートテーマ:オンラインショッピングvs実店舗

Musashi Letter

ディベートテーマ:オンラインショッピングvs実店舗

2023.6.06

今回は、木下先生の基礎ゼミナールにお邪魔させていただき、学生同士のディベートの様子を見学させていただきました。



【木下なつき先生】

北海道武蔵女子短期大学准教授、専門分野は「社会経済史」「経営史」
武蔵では「公共の思想」や「国際経済事情」といった科目を担当している。


【基礎ゼミナール】

木下基礎ゼミナールのテーマは「現代社会における経済行動の変化」
インターネットでのオンラインショッッピングが浸透した現代で、地域の小売業にどのような変化が起きているのかを、様々な立場から考察しディベートを行い、レポートの作成をします。
課題の発見、資料の取得に分析、発表する力、議論する力、レポートの書き方の修得を目標としています。



ディベートテーマは「オンラインショッピングvs実店舗」ということで行われましたが、
それぞれの立論・反駁を聞いていると、実際に自分たちの利用状況や経験を基に主張していました。

〇重いものも配達してくれるし、様々なショップの中から安いお店を見つけてくれる
〇オンラインショップでは、購入してから手元に届くまでの時間がかかるが、実店舗ではその場ですぐに商品がもらえる
〇サイズ感や写真ではわからない質感は、実店舗でないと知ることはできない
〇インフルエンサーや各種SNSの利用で、文字だけでないレビューも増えているのから実際に商品を見なくても事足りる
〇買い物に行くという経験自体が思い出となっており、紙幣価値だけでは測れない価値がある
〇地方に住み、そもそも買い物にいくという事がなかなかできないなか、どこでも買い物ができるというのはとても助かる

などなど。。

ここでは、書ききれない様々な主張がありました。
それぞれの主張を聞き、メモを取りながら、相手グループの立論に矛盾が無かったか、よくわからないことはなかったかを質問し、反駁する内容も深めていきます。

それぞれのグループだけでなく、ジャッジを行うのも学生だったので、メンバー全員が真剣にディベートに参加している様子はとても印象的でした。

木下先生にお伺いします。
-基礎ゼミナールでは初めてのディベートとのことでしたが、先生はご覧になられていかがでしたか?

年によって本当に異なるのですが、今年の学生はよく発言をしてくれたと思います。
オンラインショップと実店舗という、例年ジャッジが偏りやすい内容ですが、それぞれの実体験から、金銭的だけでない価値の付与など良い立論もありました。

-「どちらが優れているか」という論題で、家族で買い物に出かけることに対するワクワク感という価値は、確かに私自身にもあると感じましたね。

視野という点では、消費者側の視点からの立論が多く、運送業などの関係企業やSDG’sなど社会情勢といった視野を広く持つことができれば、より良いディベートになったかとは思います。
また、自分のグループのメリットだけでなく、デメリットも考えることにより違う見え方もするので、しっかりと事前の情報収集を行うことも重要です。
ディベートを通して自分の視点を持ち、考えをまとめて他者に伝えるという姿勢を身に付けてもらいたいと思っています。

-どちらかに妥協せず、肯定・否定の意見を持つのは難しいですが、自分の意見や意思をしっかりと持つのは大切ですね。
木下先生の感じるディベートの難しさなどはありますか?

特に女子大ならではの難しさだと思いますが、同調しやすく、違う意見を出しての議論というのがディスカッションと違い難しいとは思うので、どんどん発言をする経験を積んで欲しいですね。

-本日は基礎ゼミにお招きいただきありがとうございました。今後の学生の活躍が楽しみです。

 

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