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小樽フィールドワークで深めた歴史と観光の魅力

2025.1.26

ニュース

北海道武蔵女子短期大学 課題解決演習 小樽でのフィールドワークを実施しました。

2回目の小樽フィールドワークに行ってきました。まず、小樽貴賓館(旧青山別邸)を見学し、ニシン漁が小樽にもたらした富について学びました。続いて、日本銀行旧小樽支店金融資料館を見学し、金融街としての小樽について知るとともに、貨幣の歴史や金融のしくみについても学びました。最後は、小樽堺町通り商店街を歩き、観光地としての小樽を現在の視点から考えました。とても有意義な時間を過ごすことができたと思います。今回の学びを、ぜひ今後に活かしてほしいと願っています。
以下では、小樽フィールドワーク全体に関する参加学生の感想をもとにまとめた情報をお届けします。

学びが深める観光体験――小樽フィールドワークで得た新たな視点

今回の小樽フィールドワーク全体を通じて感じたことは、「事前に学習してから観光することで、その体験が一味違うものになる」ということです。
今までに何度も旅行や観光を経験し、小樽にも数回訪れたことがありますが、今回のように事前学習を経た観光は、何倍も楽しく感じられました。あてもなくぶらりと旅をするのも良いですが、歴史や背景を知ることで、小樽の魅力を細部にわたって感じ取ることができ、飽きることのない観光が楽しめると実感しました。

体験型アクティビティの記憶に残る魅力

小樽市総合博物館では、1800年代の列車や当時の町の模型、列車の実物を見ることができました。事前学習で、かつて列車が人々の生活を支えていたことを知っていたため、展示をただ眺めるだけでなく、当時の人々の想いや歴史を感じながら見学できました。また、列車の製造年代を意識して見ることで、車内の椅子が現代のものと似ている点に驚いたり、椅子の高さが低いといった新たな発見もありました。

博物館の隣にある手宮洞窟では、彫刻が保存されている洞窟内の壁を見学しました。一見するとただの亀裂のように見える彫刻を発見し、研究した学者たちの偉大さに感銘を受けました。さらに、小樽の倉庫についても、事前学習で「木骨石造」という建築手法や、海運貿易を支えた倉庫であることを知っていたおかげで、むき出しの木材などに歴史の息吹を感じることができました。

お昼には小樽名物のあんかけ焼きそばをいただきました。博物館では、列車配線ゲームや、けん玉などの昔遊びを体験し、縄文土器文様の作り方も学ぶことができました。こうした体験型プログラムのほうが、ただ展示を見て回るだけよりも記憶に残ると感じました。また、博物館全体が「楽しく学べる工夫」を凝らしていることに気づきました。特に、手宮洞窟のような空間そのものが持つインパクトが、心に残る要因だと思います。その後、北海道初だというアイスクリームをみんなで楽しみ、充実した小樽観光を終えました。

旧青山別邸と日本建築の魅力


二日目は旧青山別邸を訪れました。事前に調べた写真ではわからなかった豪華で広大な敷地と建物に圧倒されました。また、広々とした迷路のような空間は、日本建築の趣深さを感じさせてくれました。黒に近い茶色の木材で造られた内装、大理石の洗面台や陶器のトイレ、客用と家族用で分けられた玄関など、当時のにしん漁で得た富がいかに大きかったかを実感しました。海外からの観光客も多く、細部までこだわられた豪邸の魅力が現代にも通じることを感じました。

その後、日本銀行旧小樽支店では、銀行の内装・貨幣の歴史について学び、一億円を実際に持ってみる体験をしました。一億円の束が意外にも軽く感じられ、驚きました。また、小樽運河付近では産卵のため川を上る鮭の姿を見ることができました。傷つきながらも懸命に泳ぎ続ける鮭に、生命の力強さを感じました。その後は小樽のガラスやルタオのソフトクリームを楽しみ、二日目の研修を終えました。

事前学習の大切さ


今回のフィールドワークを通して、事前学習の重要性を改めて感じました。観光や博物館に訪れる前に少しでも事前知識を身につけることで、得られる体験の質が大きく変わります。しかし、実際には事前学習をして観光を楽しむ人は少ないように思います。そのため、順路の最初で最低限の歴史的知識を動画などで紹介し、そのあと自由に見て回れるようにすることも、訪れる人々がより多くの発見を得られる一つの方策になるのではないかと感じました。

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